カテゴリー「伝統行事」の132件の記事

2024年7月27日 (土)

後祭の鉾達(5)

 前回の続きです。 今回のシリーズの最終回です。

④大船鉾(おおふなほこ)です。
 こちらも「新町通」にあります。新町通四条下ルです。
 後祭の山鉾巡行のしんがりを務めます。
 蛤御門の変の大火で焼失し、平成26年約150年ぶりに
復興し、山鉾巡行に復帰しました。

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大勢の人の姿が見られます。

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正面の様子です。

左回りに見て行きます。

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神功皇后が凱旋した船に由来する舟形の鉾です。
先端の怪物は、何でしょうか?龍?にしは短い。やはり「龍」だそうです。

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今年新調された車輪です。直径2メートルを超えるサイズは、記録で確かめ
られた範囲では、全山鉾の中で史上最大とのこと。

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右舷を見ています。

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舵も立派です。背面を見ています。

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左舷に来ました。何やら専門家らしい人達が論議していました。

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背面から左舷を見ています。指差ししているのも、その人達です。

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舵の部分を見ています。

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左舷の先端を見ています。

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左舷側から見た怪物です。やはり「龍」ですかねえ。

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新町通の南方向を見通しています。見えるのは「大船鉾」です。

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目を転じて、新町通を四条通(手前の道路)を渡って北方向を見通しています。
遠くに見えるのは、「南観音山」です。

 以上で、今回のシリーズは終わりです。「山鉾巡行」が拝観出来ず残念でした。

[ 追伸]
 後祭の山鉾巡行は、正午頃雷雨があり強い雨が降りました。
 最後尾の「大船鉾」は、四条通で車輪がぬれてうまく進めなくなる状態も
あったそうです。
 地元紙の写真では、豪雨の中笠をかざし雨を除けながら進む関係者の姿が
報じられています。

 だけど無事「凱旋」されました。

 

2024年7月26日 (金)

後祭の鉾達(4)

 前回の続きです。

③南観音山 北観音山の南側(下がった所)にあります。
 新町通蛸薬師下ル にあります。

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「鉾町」の雰囲気十分です。

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正面を見ています。

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斜め前を見ています。

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左手真横を見ています。

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背面に回り込んで見ました。

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背面の全体です。

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背面から右側に掛けて見ています。

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右側から正面に掛けて見ています。

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背面の全体を見ています。

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こちらの「真松」も堂々としています。

2本の松が運ばれて来て、「北」と「南」の役員さんが「ジャンケン」で
先に取る方を決めているようです。そんな場面をテレビのニュースで見ました。

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新町通の南から北方向を見通しています。

 次回に続きます。

 

2024年7月25日 (木)

後祭の鉾達(3)

 前回の続きです。
 次にご紹介する「南観音山」までのこの一帯は
「鉾町」の雰囲気がしっかりと感じられる所です。

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「北観音山」に近い場所にあるお宅の様子です。

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中を拝見。祇園祭は、別名「屏風祭」とも言われています。
夏の設えのお座敷です。

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右下には、「粽」が積まれているのが見えます。

少し南に下がった「南観音山」の近くには、こんな展示がありました。

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「南観音山」の「懸装品」だったものと思われます。色んな「観音様」の
お姿が見られます。

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 次回に続きます。

2024年7月24日 (水)

後祭の鉾達(2)

 前回の続きです。
 本日は「後祭の山鉾巡行」の日です。

②北観音山 新町通六角下ル にあります。

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新町通を北から下がって来ました。「山」ですので、真木は「松」です。

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進行方向の正面です。見えている北面の絵柄は、刺繍とのこと。

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前掛・胴掛・見送すべて唐織です。
「近地関帝祭礼王侯行列図」の刺繍とのこと。
左側が進行方向です。

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斜め後ろを見ています。

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舁山(かきやま)であったのを曳山(ひきやま)に改められました。
「鷹山」と同じく、真木以外は「鉾」と同じ形です。

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「鉾」の場合の真木も立派ですが、「山」の場合の真木(真松)も堂々として
いて立派だと思います。

 次回に続きます。

 

 

2024年7月23日 (火)

後祭の鉾達(1)

 京都・祇園祭の「後祭」(あとまつり)の山鉾巡行は、
来る7月24日(水)ですが、これだけでも拝観したいと
思っていたのが、かねてより依頼していた屋根の修理が
急遽決まり、7月22日(月)から開始となり、
「山鉾巡行」が拝観出来なくなって仕舞いました。
 そこで、せめて静的な山鉾だけでも拝見したく、
7月21日(日)午前に出掛けました。
 当日37度Cの猛暑の予報でしたが、万全の準備を
して出掛けました。

 拝見したのは、「鷹山」「北観音山」「南観音山」
そして「大船鉾」の4基でした。
 途中、他の「山」も見掛けましたが、「山建て」中でした。

 では、上記の順にご紹介させて戴きます。

①鷹山(たかやま) 三条通新町東入ル  にあります。

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三条通を烏丸通から入って、直ぐに目にする光景です。午前9時15分頃
でした。

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少し近寄って見ました。右側に会所があります。山ですので真木は「松」
です。ですが、車輪もあり舞台もあって「鉾」と変わりません。

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「胴掛」などを拝見。

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図柄は、「キリン」の様です。

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舞台に上がるには、階段を上がる様になっています。

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背面を見ています。前方が東になります。

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車輪が見えます。

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授与品などの準備中です。

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今年の「鷹山」の「厄除け粽」(ちまき)です。
私は以前から、ささやかながら応援をさせて戴いています。

「鷹山」は、「休み山」でしたが、令和4年、196年ぶりに「山鉾巡行」
に復帰されています。色々とご苦労がおありだったことかと拝察します。

 次回に続きます。

 

2024年7月17日 (水)

7月13日の山鉾町(4)

 前回の続きです。

 今回は、「菊水鉾」と「函谷鉾」(かんこぼこ)です。

 先ず、室町通四条上ルにある「菊水鉾」から。

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いきなりですが、「鉾頭」を見ました。見事な「菊花」です。

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前面を見ています。

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「胴掛」が面白そうなので、鉾の周りを見て回りました。

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鉾の名前は、町内にあった名水「菊水の井」に由来するそうです。
懸装品の四面は、「七福人図」です。

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再び前面を見ています。

 次は、「函谷鉾」です。四条通室町東入ル北側にあります。

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先ず前面を拝見。

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「鉾頭」は、山形と三日月とを組み合わせたものです。

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前面に接近して見ました。舞台には早くも内部拝観の人達の姿がありました。

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全体を通じて、この時期(梅雨空下)鉾にはビニールシートに覆われていて、
懸装品が良く見えませんでした。やむを得ないことですが・・・。
大事なものを濡らしていけませんから。

 

2024年7月16日 (火)

7月13日の山鉾町(3)

 前回の続きです。

 今回は、「鶏鉾」と「月鉾」の2基を
ご紹介させて戴きます。

 先ず「鶏鉾」から。

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室町通綾小路上るにあります。

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近寄って見ました。

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こちら背面を見ています。

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こちらは前面です。

 次は、「月鉾」です。 四条通室町西入ル南側にあります。

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少しだけ近寄って見ました。

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「鉾頭」の「月」を望んでいます。

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前面を見ています。

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鉾の重量・高さ共に、全山鉾の中でトップです。
良くは見えないのですが、装飾等も豪華です。

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背面を見ています。

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さらに近寄って、鉾の上や内部を見ています。

 次回に続きます。

 

2024年7月15日 (月)

7月13日の山鉾町(2)

 前回の続きです。
 今回からは、5基の「鉾」を順次ご紹介させて戴きます。

 先ず始めは、前祭の山鉾巡行の先頭を進む「長刀鉾」を
ご紹介させて戴きます。

「鉾」の天辺から。

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違う位置から撮って見ました。下の方が迫力があるようにみえますが、
如何でしょうか?
「大長刀」の刃先は、御所や八坂神社の方向を避けて、南を向いています。

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「真木」には色んな物が取り付けられています。

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進行方向正面の様子です。

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屋根の天辺には、何やら恐ろし気なものが鎮座しています。

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近くに寄って見ますと、波頭の上に現れた怪物です。羽根見たいなものも
見えますが・・・。

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違う位置からも見ました。

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人が乗る舞台の部分です。

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煌びやかな「胴掛」です。

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その下部をみています。「クジャク」が描かれています。

 次回に続きます。

2024年7月14日 (日)

7月13日の山鉾町(1)

 「植物園の記事」を中断して、「祇園祭」関係の
記事を挟みます。

 京都・祇園祭の前祭の山鉾巡行の日、
7月17日(水)は見に行けそうに無いので、
せめて四条烏丸一帯の「山鉾町」の様子だけ
でもと思い、すっかり山鉾が出来上がった状態
の7月13日(土)の午前中、歩き回りました。
 そして、長刀鉾・函谷鉾・月鉾・鶏鉾・菊水鉾
の5基を拝見することが出来ました。

 長刀鉾の近くに居た時、偶然にも「長刀鉾稚児
社参の儀」の出発の様子を見ることが出来ました。

 先ず始めにその様子をご紹介させて戴きます。
 午前10時10分頃でした。

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「長刀鉾会所」を、これから出発しょうと言う場面です。
東方向にある「八坂神社」に向けて進みます。
「長刀鉾」の「ちまき」を買い求める人達との大混雑です。

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「禿」(かむろ)の一人です。

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「稚児」は馬上です。

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もう一人の「禿」役の子です。こちらは徒歩です。持たされた何かの中を
覗き込んでいる様です。

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こちらは刀を担いでいます。

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子供ながら凛々しい姿です。

「八坂神社」では、神事の後 10万石の大名の格式に相当する「正五位少将」
を得たとみなされます。
 帰りは、「神の使い」として扱われ、地面に足を着けない様「強力」と
呼ばれる男性に担がれます。

 次回からは、5基の「鉾」の様子をご紹介させて戴きます。

 

 

2024年5月21日 (火)

2024葵祭(番外編)

 今年の「葵祭」も無事終わり、関係者の皆様は
ホッとされている事でしょう。
 今回は、「葵祭」に関する色んな事柄を、
「番外編」としてご
紹介したいと思います。
 若しご関心があれば一読願います。

◆「葵祭」は、京都の三大祭の1つです。
 7月の「祇園祭」、10月の「時代祭」と共に。

◆「葵祭」は、わが国最古の祭りです。
 飛鳥時代、欽明天皇の御代に災害が甚だしく民は難渋しました。
 そこで、占部伊吉若日子に占わせたところ、賀茂の大神の祭りを
 せよとのことで、祭りを行ったところたちまちにして風雨治まり
 五穀豊穣したことにより始まったとの伝えでした。

◆平安遷都ののち、賀茂社は山城国の守護神となり、嵯峨天皇は
 最愛の皇女・有智子内親王を賀茂社に奉仕されました。

◆以来、一身を神に捧げた内親王を斎王とした葵祭は、国を挙げて
 の祭りとなりました。

◆祭りは、主な神事として「路頭の儀」(行列)と、下鴨神社と
 上賀茂神社で行われる「社頭の儀」があります。

◆「路頭の儀」は、本列の「近衛使代列」と、女人列の「斎王代列」
 とで成り立っています。
 総勢500余人、およそ1キロメートルの行列が、全工程8キロ
 メートルの道のりを練り歩きます。

◆今年の「斎王代」は、第66代斎王代で、壬生寺の娘さん「松浦璋子」
 さん(22)でした。

◆行列は、午前10時30分に京都御所を出発、下鴨神社に午前11時
 40分に到着、12時から社頭の儀が行われます。
 午後2時20分に下鴨神社を進発し、上賀茂神社に向かいます。
 午後3時40分に上賀茂神社に到着、こちらでも社頭の儀が行われます。
 すべての神事が終わるのは、午後5時を過ぎるとか。

◆葵祭は、5月3日の「やぶさめ神事」から始まって多くの神事が行われます。
 5月19日の「小川流煎茶献茶祭」まで色んな神事があります。
 若しご関心があれば、一度掘り下げて調べられると良いかと思います。

                         以上

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